2003/07/05
みなとみらい21線開通に伴い、2004年1月30日、東横線の桜木町駅・高島町駅が廃止される。この横浜~桜木町間は高架でJR根岸線と併走しているが、JR線には高島町駅がないため、これで地上の高島町駅は消滅することになる。
さて、高島町駅の特徴として、特急・急行の停車しない8両編成が停車できる島式ホーム。しかし、ホームの両端がとても狭く危険、さらに高架の土台はかなり老朽化がひどく、いずれも対策は必要であったと思われる。
ところで、訪れたのは、あと半年で廃止と迫ったとある夏の日曜日の午後、この日は天気も良かったのだが、人気も少なく、列車が入ってこないと、なんだか都会の中にあっても静かな感じがする駅だ。
ホームから味のある階段を下りると改札があり、そのまま桜木町方面へ向かう回廊のような通路へ出る。但し国道へぶつかるため、まっすぐ桜木町へ向かう事はできない。歩道に出て、左に目を向けると高架をくぐり見えてくる景色はまさしく未来の横浜「みなとみらい」であり、右を望むと、それとはまったく違う旧い趣の少し寂れた横浜が見える。
最近のニュースで、高島町駅前の民有地から、旧横浜駅(二代目)の遺構が見つかった。現在の横浜駅(三代目)から大分離れているが、関東大震災の前後13年間使用されていた事がわかっている。その、しっかりしたレンガ造りと基礎を見ていると、当時の建物が見えてくるようだ。なんだか、きえゆく駅の目の前に、かつて駅であった鉄道の遺構が発見された事は、やがて消え行く運命を象徴しているかのようである(ちょっと、強引かな・・・)。
最後に、ホームで駅の表示板を撮影する少年の姿を見かけた。若き鉄道ファンと思われる彼には、この高島町駅が、どのように見たのであろうか。(こーちゃん)
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